あなたはデッキ派?それともテラス派?…阿部 正光

ウッドデッキ

庭で過ごす機会も増えるこの季節、デッキやタイルのテラスで楽しい時間を満喫している方も多いと思います。私のところへ庭づくりのご相談にやって来られるお客様の代表的な希望が「デッキやテラスが欲しい」というものです。

そこで私はこう聞き返します。
「デッキやテラスで、どんな暮らしがしたいですか?」

ひとくちにデッキ・テラスと言っても、材質や設置条件、そこでの暮らし方は異なる事が多いのです。では実際に、デッキやテラスでどんな暮らし方ができるのか、その違いをご紹介しましょう。

やっぱり、「ウッドデッキ」がいい!

ウッドデッキ

昔からウッドデッキの人気は高く、今でも設置を希望する人は多いです。

デッキにはいくつかの材質がありますが、代表的なものは天然木や人工木です。
リビング窓の高さに合わせて設置し、バリアフリーで出入りしやすいのが最大の特長ですね。また、外からの見た目も豪華に見えるため、建物のアクセントとしても効果大です。

デッキ上でそよ風に吹かれたり、上から景色を見下ろす解放感は最高です。

デッキを使う上での一番の魅力は、やはり室内の床とバリアフリーであること。リビングからサッと出て、お茶や食事を気軽に楽しむスタイルが一般的です。どちらかと言うと、室内の延長という性質を持つので、第二のリビング的な使い方をすることをお勧めします。晴れた日には窓を開放し、リビングからデッキへ続く繋がり感を楽しみましょう。

※デッキのデメリットは、その高さです。地面から50~60cmほどの所に床面がありますので、外部からはかなり目立つ事になります。(私はこれを「お立ち台」と呼んでいます。)
上手に目隠しをしてからでないと、恥ずかしくてデッキに出られないなんて事にもなりかねません。
どの方向にどんな目隠しをすればいいのか、お近くのエスティナクリエイターにご相談ください。

庭と言ったら、「タイルテラス」でしょ!

タイルテラス

近年、急激に増えているのがタイルや石貼りのテラス。
どちらかと言うと地面に近い高さに作る事が多いのが特徴です。
そのため、リビング窓からは1~2段の階段を降りた所がテラス面になります。

使用するタイルの質感や色によって、様々な雰囲気を演出できるのも魅力です。

テラスを使用する上での一番の魅力は、庭(屋外)の一部として、靴を履いたまま自由に出入りできる事でしょう。バーベキューをしたり、プランターの植替えをしたり、趣味の作業をしたりするには、テラスが向いていると言えます。
特に、仲間を集めてのバーベキューなどでは、リビング窓を閉めておけば、家の中を不用意に見られる心配もありません。
テラスは屋外のリビングとしての性質が強いので、室内とのエリア分けがしっかりできて安心ですね。

※テラスのデメリットは、室内との繋がり感に欠けることです。
室内は室内、屋外は屋外、と気持ちを割り切りたい人に向いているかもしれません。

タイルデッキ

デッキもテラスも、実際に使わなければ宝の持ち腐れです。
普段、室内でしていた事を、思い切って屋外でしてみませんか?

「風呂上りにビールでも飲もうか?」
「じゃ、デッキに出て星を見ながら飲もうよ。」
家族の間でこんな会話が日常的に交わされる、
そんな暮らしにデッキやテラスは欠かせないアイテムとなります。

あなたはデッキ派ですか?それともテラス派ですか?
ぜひ、デッキやテラスのある暮らしを、思う存分楽しんでください。