庭をきれいに保つコツ/芝生の管理…阿部 正光

庭づくりと同時に芝生を張るご家庭が増えていますね。上手に管理された緑色の芝生は、見ているだけでも気持ちがいいものです。
一般的に芝生の管理は難しいものと認識されているようですが、それは大きな誤解です。正しく言うならば、
“管理の方法を知らない”というべきかもしれません。

普段、私たちプロが実践している芝生の管理方法を少しアレンジして、ほんのちょっとのコツを覚えるだけで、劇的に簡単にきれいに芝生を維持できる、そんな方法をご紹介します。

芝生をきれいに保つ5つのコツ

ただひたすら芝を刈る!
芝生管理の最大のポイントは芝刈りです。
実はほとんどのお宅で、芝刈りの回数が絶対的に足りていません。逆の言い方をすれば、芝刈りだけ頻繁にやっていれば、そこそこきれいな芝生を維持できると言ってもいいくらいなんです。その為に必要なのは電動芝刈り機です。できるだけラクをしてください。そうでないと続きません。
芝刈りのタイミングは、「伸びたら刈る」ではなく、「伸ばさないように刈る」です。

目土入れはコマメに
芝生管理の本などを読むと、目土入れは年に1~2回と書いてあります。これはこれで間違いじゃありませんが、その作業量と言ったらそれはもう大変な重労働です。
目土は、庭の片隅にサラサラな川砂を常に用意しておいて、くぼみやハゲを見つけたらその都度シャベルでポイッと入れるだけ。あとは足の裏でズリズリと擦り入れればOK。これなら1回の作業量が少なくて済むし、奥様でもお子様でもラクにできるはず。見つけたらポイッ!で、ラクチンです。目土をサボると、くぼみやハゲが広がりますから要注意ですよ。

根切りで芝復活!
エアレーションって聞いたことありますか?根を更新し、土の中に空気を送り込み、栄養の浸透を良くし…あ~面倒!エアレーションは芝生の根を切る事、とおぼえてください。
芝生はそのまま放置したら寿命が8年ほどだと言われています。初めは良かったのに、年々元気が無くなっていくのは根づまりが原因です。ならば、市販の道具(ローンスパイク)で肥料はあまり気を使わずにさせましょう。時期は生育旺盛な時ならいつでもOK。これで芝生の寿命も大幅にアップ!元気になります。

肥料はあまり気を使わずに
芝生の肥料は、まあ、あげるに越したことはないですが、あまり深く考えなくても大丈夫です。根切りと同時に市販の芝生用肥料を撒けば問題なし。あまり気を使わずに。それよりも芝刈りを!

水やりは、芝生が溺れるほどたっぷりと
芝張り直後や、真夏の少雨の時などは水やりをしなければなりません。
芝生の根は表面から5~10cmくらいの所にありますから、そこへ水を確実に届かせるには、「芝生が溺れるほど」たっぷりと水をあげてください。大丈夫です。どんなにたくさんあげても本当に溺れたりはしませんから。