ポット苗の植え方/植物お手入れのポイント…春原 康太郎

四季を通して様々なポット苗が園芸店で売られています。私も行くとワクワクします。
今回は、ポット苗を寄せ植えする際の植え方をご紹介します。

  • 市販培養土または基本ブレンド 赤玉土6~7割:腐葉土3~4割
  • 鉢底石または発砲スチロールを砕いた物(冬場に地熱を上げる効果もあります)
  • 鉢底網または網戸の網
  • 肥料(元肥)は植える前に用土に混ぜておきます
  • スコップ、園芸ハサミ、割り箸、ジョウロ

害虫予防、土の流失防止のために、植える鉢の鉢穴に合った鉢底網を敷きます。
鉢底石(軽石)。大きくて深い鉢の場合は軽くするために鉢底石を敷きその上に
発砲スチロールを砕いた物を入れると余分に土を使わなくても良いので経済的です。
植える鉢にポット苗を中心になる植物から仮置きし植物の位置を確認します(まだポットのままですよ)。
根鉢の底面に土を入れていきます。全ての苗を水しろ分(人差し指第一間接の深さ)に合わせます。
この時、深植え(茎の部分が土に埋まる)にならないように注意してください。病気の原因になります。
苗の株元を持ちポットからそっと抜きます。この時、根が詰まって抜けないときはポットを軽くもむと抜きやすくなります。
良い苗の場合は、根鉢をそのまま根詰まり気味の苗や植える土と根鉢の土が極端に違う場合はポットの土を、1/3程度くずして枯れた葉があれば取り除き、仮置きした位置に苗を置きます。
鉢と根の間に用土を割り箸などで軽くつつきながら用土が沈まなくなるまで入れます。この時、手などで必要以上に押さえつけないようにしてください。
水が鉢底から流れ出るまでタップリと与えます。最後に水により沈み込んだ分の土を補充してできあがりです。

※植え付け後、2~3日は直射日光の当らない場所で養生させてください。

これから梅雨が明けると水やりが大変です。特に鉢植えにしている植物は朝(日が昇りきる前)に水をやります。
それができなければ夕(日が沈みかける頃)に水やりをしましょう。水を与える目安として鉢植えの場合は鉢底から水が出てくるまでタップリと与えてください。
日当たりが良く直ぐに乾いてしまうのであれば保水力を上げるためマルチング(木のチップ、水苔)を土の表面に施します。これは病気予防にも効果的です。
※植物の種類によって必要とする水の量が違いますので注意してください。

咲き終わった花がらはこまめに摘み取りましょう。花がらを取らないと種を作りそこに栄養が行き花が咲かなくなってしまいます。咲き終わった花が葉などに付着して病気の原因にもなります。花がらの摘み取り以外に摘芯、切り戻しがあります。摘芯の目的は苗が小さいうちに新芽を摘み取ることにより分枝してボリュームのある株にすることができます。
切り戻しの目的は植物が成長し草丈、樹高が伸び形が崩れてきた時に切り詰めて形を整え分枝し綺麗に整った枝になります。

基本的に肥料の与え方には2通りあります。
【元肥】植物を植える前に土に混ぜて使う肥料です。
例:暖効性肥料はゆっくりと長く効く肥料です。
【追肥】植物の生育に応じて追加していく肥料です。
例:液体肥料、錠剤などの暖効性肥料

肥料は施す時期により色々な名称があります。植物に適した肥料や使い方、使用料は製品によって違いがあるので分量に気を付けてください。

植物が元気かどうかは日々の観察で解ってきます。
水やりの時に葉や花の状態を観察してみてください。