アルミ・スチール製品の汚れ対策…阿部 正光

フェンスや門扉、テラスにカーポート、物置やポストなど、アルミやスチール製のエクステリア製品って意外と汚れているってご存知ですか?普段何気なく過ごしている間に、これらの表面には確実に汚れが付着しています。
天気の良い休日に、ベランダの手すりに布団を干したら、手すりの汚れが布団に付いちゃった!という経験、ありませんか?これらの汚れは、定期的にお手入れしてあげなければ確実に増えていくもの。

今回は、アルミ・スチール製品をメンテナンスする方法をご紹介します。

アルミ・スチール製品に付着する汚れは、大きくわけて4種類。それぞれの性質に合わせてメンテナンスする必要があります。

砂や泥、埃や落葉、鳥のフンなど…物置やフェンス、カーポートには、常に空気中の埃などの汚れが付着しています。これらをそのまま放置すると、傷の原因になるばかりか、塗装面の腐食に繋がります。年に数回、天気の良い日にシャワーをかけて洗いましょう。特に物置の壁の下部や、カーポートの屋根の裏側などは要チェック。水洗いするだけで耐久性が格段に上がります。

塗料や手垢、排気ガス、ヤニなど…手垢や排気ガスによる油汚れは、確実に塗装面にダメージを与えます。こびり付いてからでは取れ難くなってしまうので、早目の手当てが必要です。台所用中性洗剤を水で薄めて、雑巾に浸み込ませて軽く拭いてください。最後にシャワーで水をかければキレイさっぱり!年に1回は実施したいものです。

石鹸カスや水垢、樹液や果実の汁など…少々厄介なのはこの種の汚れ。中性洗剤では取れないものもあるため、金属専用の洗浄剤を使うことになります。粉末、液体、スプレー式など、種類も様々ですが、私がお勧めするのは、シンプルグリーンという洗浄剤。スプレーをシュッシュッと2、3回吹き付けて雑巾で拭きとるだけ。

日焼けや薬品焼けなど…日焼けや薬品焼けは、起きてからでは落とすことができません。気になる場所は日除けをするなど、予防対策を取りましょう。

物置やカーポート

よく、「物置やカーポートを洗うんですか?」と聞かれますが、「はい!」と答えます。金属製品の塗装は品質も向上し、今や自動車の塗装並みとも言われます。その自動車も汚れれば洗車をするように、物置やカーポートも時々洗ってあげてください。

いつでもピカピカ、キレイなエクステリアは、建物の魅力も倍増させてくれますよ。

実は、アルミやステンレスも錆るんです。これらは錆びないのではなく、錆びにくいと理解すると良いでしょう。ステンレスの錆は比較的簡単に除去できます。市販のステンレス洗浄液を使って洗浄してください。アルミの錆は厄介です。アルミは表面ではなく内部から腐食が進むため、表面に錆が出る頃には内部にもダメージがあるはず。錆びさせない予防が必要なんですね。