多年草の株分け、植え替え…春原 康太郎
高温多湿に恵まれた日本の植物は、豊かな植物層に恵まれています。特に多年草(宿根草)は多種に渡ります。これらの多年草は私達にとってはごく平凡な植物でも、植物層に恵まれていない欧米の人々にとっては、うらやましい植物環境です。ギボウシ、ユキノシタ、リュウノヒゲ、タマリュウ、ヤブラン、ノシラン、オカメヅタ、クマザサなど多品種わたります。
これら日本原産の多年草は、今や全世界でもてはやされ、主としてグランドカバー用として生産されるようになりました。また、欧米各国では品種改良が盛んにおこなわれ、そうした品種改良されたものが逆輸入されることも多くみられるようになりました。
多くの多年草・宿根草は、一度植え付けると、最低でも2~3年は、そのまま据え置き栽培できて年数を経るごとに株が大きくなり、見栄えがしてきます。
寒冷地では露地での越冬ができない半耐寒性の種類もありますが、庭や花壇に植えれば、水やりもほとんど不要となり手間がかからないので、場所があれば、地植えをおすすめします。