玄関まわりをきれいに保つコツ…阿部 正光

アプローチから玄関にかけての空間は、住まう人が毎日通る場所であり、来客が必ず通る場所です。だからこそ、いつもきれいに見せたいと思うのは自然なことだと思います。でも、自己流だとなかなかうまくいかない方、多いんじゃないでしょうか?そんな方のために、いつでも簡単に玄関まわりをきれいに見せるコツをお伝えします。

掃除をする 掃除をする

これまでにお伝えしてきた手入れの方法を駆使して(詳しくはバックナンバーをご覧ください)、まずは玄関まわりの掃除をしましょう。1年間皆さんを迎えてくれた玄関まわりは、思った以上に汚れているものです。

この時のポイント!真ん中よりも隅っこを重点的に。

ポーチと基礎の境目や、階段の段下部分など、隅っこには汚れが集まりやすくなっています。また、アプローチの草目地や砂利目地などには枯葉が溜まりますよね。そんな目立たない部分をきれいにすると、あら不思議!なんとなく全体がきれいになったように見えるものです。

高さを三段階にする

玄関ポーチに寄せ植え鉢やオーナメントを飾っている方って、意外と多いようです。でもなんとなく格好良く決まらない時は、「高さを三段階にすると格好良くなるルール」に従って配置換えをしてみましょう。ポーチの高さを①として、次に②高さ30cm程度のもの、さらに③高さ60cmほどのものを一番後ろに置くと、とてもバランスが良くなります。

または、チェアなどの上に鉢を置いて高さを出しても良いでしょう。

高さを三段階にする
素材感を揃える 素材感を揃える

玄関まわりは、比較的限られたスペースが多いと思います。そんな場所ではあまり素材感を増やさずに統一するだけで、スッキリと素敵に見えます。素焼き・陶器・セラミック・金属などの素材を揃えてスッキリとデコレーション上手になってみませんか?

色使いで遊ぶ

モダンな住宅が増えている昨今、シンプルすぎてメリハリが無い玄関まわりをよく見かけます。なんとなく淋しい印象を受ける場合には、思い切って色使いで遊んでみてはいかがですか? ホワイトやブラックの外壁に、レッドのポストと立水栓を合わせてみたり、こげ茶色の外壁にオレンジのポストを付けたり、ワンポイントで原色を使うと空間全体がグッと引き締まります。また、オシャレ感も格段にアップしますよ。

色使いで遊ぶ
形で遊ぶ 形で遊ぶ

赤いポストを付けるのはちょっと・・・という方にお勧めなのは、形で遊ぶ方法です。アプローチやポーチは、おおむねストレートのデザインが多いと思いますので、そこにアールやラウンドのラインを入れてあげると、空間に変化が生まれます。思い切って丸い陶器の鉢を置いたり、ラウンド形状の照明を設置したり、可能な場合にはアプローチの形状にアールラインを加えてみると、今までとは一味違った空間に仕上がります。

最後に、裏ワザをひとつご紹介します。玄関まわりを掃除したり、きれいに飾ったりするのは面倒だという方は、いっその事、玄関まわりを見えなくしてしまうのはいかがですか?とは言っても、壁やフェンスで隠すのではありません。道路と玄関の間に、樹木を植えたり、オーナメントを置いたり、木製のベンチを置いたりすることで、そちらへ視線を誘導することができます。それによって玄関に視線がいかない。これを「アイストップ効果」と言います。

~玄関は家の顔です。いつもきれいに見えるよう工夫をしてみるのも楽しいですよ~