冬のお庭を彩るカラーリーフプランツ…春原 康太郎
お庭や花壇には、いつも花が咲いているわけではなく、花よりも葉を見ている期間が長いものです。
色々な形の葉や多彩な葉色などで、花の少ない季節に葉だけを見て楽しめるカラーリーフプランツは、この季節におすすめの植物です。多種多様なカラーリーフプランツですが、今回、ご紹介する植物は、近年人気のある私も大好きなユキノシタ科、常緑多年草のヒューケラ(壺珊瑚)をご紹介します。
一昔前は、赤い花が特徴的なツボサンゴ(ホイヘラ・サングイネア)で流通していましたが現在は、種類も50種類以上ありヒューケラ(英名)での流通が多いようです。
近縁のティアレラ属との交配により作られた品種は、ヒューケレラ(ヒューケラ×ティアレラ)と呼ばれヒューケラ同様に扱われています。葉の形も色々あり葉色も多彩で赤系、パープル系、ライム系、グリーン系、シルバー系、黒系と鮮やかな葉色が目を引きます。5月~6月位に花茎を長く伸ばし赤、ピンク、白の小さく鈴なりに咲く花は可愛らしく長期間にわたり楽しめます。
植える場所
耐寒性はありますが、夏の高温多湿による蒸れ、乾燥が苦手なので、午前中は日が当たり午後から日陰になるような半日陰の場所が適しています。また、水はけと水もちがよく、肥沃な土を好みます。
水やり
地植えの場合は、土が極端に乾燥しない限り必要ありませんが、ハンギング、鉢植えの限られたスペースの場合は、水切れすると生育が悪くなるので注意しましょう。
肥 料
肥料は少なくて良いです。鉢植えの場合は、元肥として緩効性肥料を施し、春と秋の生育期に追肥として液肥を施します。
花後の管理
花が終わったら花がらは、まめに摘みとります。
ツボサンゴは冬の寒さに当てないと花付き花色に影響がでますので注意してください。
植え込みと殖やし方
挿し芽や実生でも殖やすことができますが、基本的には株分けで殖やすのが良いでしょう。
株分けの適期は、3~4月、10~11月です。
1年を通して様々なガーデニングシーン(グランドカバー、ハンギング、寄せ植え)で活躍してくれるヒューケラ(壺珊瑚)をガーデニングプランに取り入れてみてはいかがでしょうか。