花季が長く楽しめる植物「ゲラニウム」…春原 康太郎

今年は寒い日が続きましたが、関東では4月に入って桜も開花しポカポカ陽気になりました。
4月になるとお庭、ベランダに出てガーデニングをしたくなりますね。私は、主にお客様のお庭ですが・・・。

今回ご紹介するお花は「ゲラニウム」です。

花期は、5月~10月位と長くお花が楽しめます。
耐寒性のある宿根草、多年草で、とても丈夫で育てやすいお花です。
ゲラニウムの名前の由来は、英語名のGeranium、種の鞘の形が鶴のくちばしに似ていることから、世界各地に原種が360種存在します。日本でも20種程が自生しています。ハイブリッド種(雑種)を含むと600種以上あるとも言われています。
有名な品種として爽やかなブルー系のジョンソンズ・ブルーという品種がありますが、私も大好きな品種です。

植える場所

日当たりが良く水はけの良い場所を好みますが、夏場の高温・多湿に弱いので、夏場は風通しの良い半日陰になる所が良いです。

水やり

水切れすると株が弱り易いので、乾いたらたっぷりと水やりしてください。
特に夏場の水切れに注意が必要です。

肥料

春と秋の年2回。緩効性肥料か油粕等の有機肥料を株元より少し離して施してください。

花後の管理

種を採取する以外は、花弁が葉に着くと病気の原因になるため、マメに摘み取りましょう。
花が減ってきたら3分の1程、切り詰め形を整えると長く開花します。

植え込みと殖やし方

植え込みと植え替えは、3月上旬~4月中旬と、9月中旬~11月下旬が適期です。
株分けは、鉢植えの場合は根詰まりがしやすいので1~2年に一度行ってください。
地植えの場合は、3~4年毎に株が衰えてくるので3~5芽に分けて植え付けてください。

殖やし方は、種蒔き/挿し木/株分けがあります。ハイブリッド種は種ができない品種もあるので、挿し木、株分け(春、秋の新芽が出る前後の時期が最適)での殖やし方になります。

ゲラニウムは寄せ植えやハンギング、お庭のボーダーとして植えられ、色々なシーンで活躍してくれる用途の多いお花です。花色も非常に多く他のお花とも合わせやすいので、みなさんも一度、植えてみたくださいね。