塗り壁の汚れ対策…阿部 正光

塗り壁の汚れ対策

新品の時は、真っ白で美しかった自慢の塗り壁も、数年経過すると徐々に汚れが目立ってきますよね。「あ~こんなハズじゃなかった」なんて頭を抱えている人も多いのではないでしょうか。
でも、ちょっと待って!今ならその汚れを落としたり、目立たなくさせることができるかもしれません。
では、その対策を考えてみましょう。

塗り壁の汚れって、どんなものだろう?

塗り壁に付着する汚れは、いくつかの種類に分けられます。

雨による汚れ・・・黒く線状に付く汚れ

雨の中には相当な量の汚れが含まれていると言います。その中でも問題となるのが、工場や自動車からの排気ガス。このガスには硫黄や窒素などの化合物が含まれていて、これらが壁などに付着・析出すると黒っぽく見えてしまいます。いわゆる経年変化による汚れは、ほとんどの場合これが原因だと思われます。付着・析出とは、壁の表面に蓄積するということ。つまり、早いうちに対処していれば落せる可能性が高いのです。台所用洗剤でもいいですが、泡が気になる場合には「シンプルグリーン」という環境に優しい洗浄剤を使用すると簡単に落とすことができます。それでもなかなか落ちない場合には、塗り壁専用の洗浄薬剤がありますので、専門業者に確認してみてください。

カビやコケなどの付着汚れ・・・なんとなく緑っぽく見えていませんか?

水はけや陽当りなどの条件によっては、壁面にカビやコケなどが発生することもあります。カビの場合には、酸性洗剤を霧吹きでスプレーし、その後大量の水で洗い流してみましょう。こすっても落ちないコケ類には「酢」が効きます。酢を5倍程度に薄めてスプレーし、しばらく放置した後、ブラシなどでこすってみてください。付着がひどい場合には何回か繰り返すといいでしょう。

人工的に付けた汚れ・・・ペンキやマジック、油汚れなど

これは落とすのが難しいかもしれません。ご家族が付けてしまった汚れであれば、それも愛嬌と笑って思い出にするのもいいかもしれません。でも、あまりにもひどい汚れの場合には、塗り壁材を塗り重ねて汚れを隠してしまうこともできます。これは、最後の手段。

カビやコケなどの付着汚れ・・・なんとなく緑っぽく見えていませんか?

その場合は、すぐに水をかけてブラシで優しくこすって汚れを落としましょう。時間が経つほどに落ちにくくなってしまいますから、なるべく早く対処することが大切です。

いくつかご紹介しましたが、そんな面倒なことはしたくない!という方は、汚れ防止効果のあるコーティング剤を塗布しておくといいでしょう。塗り壁工事業者に依頼すればすぐに対応してくれますから、相談してみてはいかがでしょうか。

ということで、まとめです。

塗り壁の汚れ対策

塗り壁は、上手にお手入れすれば一生付き合える頼もしい素材です。
ぜひ、ひと手間かけてキレイさを長持ちさせてください。