日陰でも良く育つ植物「ホスタ(ギボウシ)」…春原 康太郎

5月になり園芸屋さんに行くとワクワクする季節になりました。今の時期は、お花の種類も豊富にあり目移りします。何をお庭やプランターに植えようか悩みますが、それがまた楽しいですよね!

今回ご紹介するお花は、ホスタです。

日陰でも良く育ち洋風、和風のお庭で活躍してくれる「ホスタ(ギボウシ)」

日陰でも良く育ち洋風、和風のお庭で活躍してくれる「ホスタ(ギボウシ)」

花期は、6月~8月で個体差により咲く時期が異なります。
開花時期は短いですが長く伸びた花茎に可憐な花は、存在感があります。花色は薄紫、紫、白色で中には、花が甘い香りのする香りギボウシもあります。
耐寒性のある落葉多年草で、日陰でも育つ丈夫なお花です。ホスタは、オーストラリアの医者であり植物学者のニコラス・ホストの名前に由来するそうです。ギボウシは、花の蕾が橋や欄干の装飾として取り付けられている擬宝珠に似ていることから付けられたようです。
原産は、日本、中国で19世紀頃にヨーロッパに渡り園芸用として広がりました。葉色、大きさ共に豊富で小型種から大型種まで多岐に渡ります。日本原産のため特別な手入れのいらず育てやすいです。

植える場所

夏の直射日光では葉焼けを起こしてしまうので午前中は、日が当たり午後は、日陰になる半日陰に植えるのがベストですが、冬場に表土が凍らない日陰でも育ちます。

水やり

乾燥には比較的強いですが、お庭に植えて根付くまでは、表土が乾いたら水をたっぷりとあげてください。地植え鉢植え共に水のやり過ぎには、注意してください。

肥料

基本的には必要ありませんが、植える場所に樹皮堆肥や腐葉土をすき込んだ土に植えると後の生育が良くなります。緩効性肥料を混ぜた土に植え込んでも良いです。

花後の管理

種を採取する以外は、花弁が葉に着くと病気の原因になるため花茎下から切り取りましょう。

植え込みと殖やし方

植え込みと植え替えは、11月~2月ですが、今の時期に植えても水やりに気をつければ問題ありません。鉢植えの場合は、根詰まりしやすいので2年に一度行ってください。地植えの場合は、4~5年で3芽に分けて植え付けてください。殖やし方は、種蒔き、株分けがあります。種ができにくい品種もあるので、株分けで殖やした方が殖やし易いと思います。

ギボウシは、落葉多年草のため冬場に葉がありませんが春になり暖かくなるといっせいに新芽が芽吹き様々な葉色を楽しませてくれます。因みに私の好きなギボウシは、ブルー系大型品種のブルーエンジェルです。存在感ありでおすすめです。他の植物との相性も抜群のギボウシをお庭の景色に取り入れてみてはいかがでしょうか。